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好きです御茶ノ水 [よしなしごと]

月に一度、僕は体調管理のために秋葉原にある病院に行きます。
27日の土曜日がちょうど、その通院日でした。

診察が終わって、次の予定まで時間があったので、またお茶の水まで歩きました。先月もそうだったのですけど、そのことを記事にするのをのびのびにしてしまいひと月経ってしまったのです。

途中神田神社に参拝。
桜が美しかった。

そしてお茶の水へ。
お茶の水は、僕が受験生・・・浪人生としての1年を過ごした街です。
昭和63年のこと。

3月の末ごろに、僕は駿台予備学校への入学の手続きをするために、高校の時に受けた模擬試験の結果票を机の中だか、戸棚の中から探し出し、それを携えて、単身、東京に向かいました。
そのときに見た景色って、どんなだったのだろう。
じつはあまり覚えていないのです。

お茶の水の駿台予備学校のどこかの校舎に行って手続きをしたのだと思いますけど、どこだったのかも覚えていない。入学案内にある地図を頼りに現場に向かうので精一杯だったんでしょうねぃ。そして、入学の手続きをした後、住まいとして目星をつけていた駿台予備学校の寮に入るための面接を受けました。その会場も、どこだったのだか覚えていません。
面接官として、僕の相手をしてくれたのが、安宅和人さんという、当時、寮の舎監をしていた学生さんでした。覚えているのはそれだけです。面接をした時には、お相手が誰だかわからない。それは入寮を許され、寮に入って知ったことですけど。
この安宅さん、今はYAHOO!のCSO(チーフストラテジーオフィサーの略だそうです・・・とにかく偉い人)それに慶大の教授さんなんですって、その他にもいろんなすごそうな肩書き持っていらっしゃる。
https://pixiedusttech.com/pixienest/kazuto-ataka/
たとえば、このページなんか・・・安宅さん、お顔が少し丸くなられている様子ですが当時とお変わりない!

桜の景色なんて見たのかなぁ・・・
その当時の僕に桜なんて愛でる余裕は無かったのでしょう。まったく、そんな記憶も無し。

そしてそれから30余年。
少しずつ変わっていくお茶の水の景色の中、あの頃から変わっていないものを探して僕は時々お茶の水に行きたくなります。

荘厳で大陸の息吹を感じられる湯島聖堂
聖橋のアーチとその下を流れる神田川
聖橋からの眺め・・・
それは橋の向こうのニコライ堂
あるいは医科歯科大に順天堂
秋葉原の電気街を背景に行き来する電車たち
橙の中央線とクロスして、その上を通っていく黄色い総武線
トンネルから一瞬顔を出してすぐまたトンネルに吸い込まれていく赤い丸の内線も
その当時には殆ど気に留めたこともなかっただろう駅の前の店たち
栄光の駿台予備校の校章
我が学舎4号館を望む、ダラダラ長い池田坂
吸い込まれそうに長い新御茶ノ水駅のエスカレーター

その全てが愛おしい。
そんな特別な景色でもないのにね。

浪人していた頃の僕は、後ろを振り返ることなんて無くて、ただ未来だけを思い描きながら、この景色を見ていました。そんな超前向きな自分を思い出させてくれる景色だから、時々、ふらっと歩きたくなるのでしょう。




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