SSブログ

無常といふこと [よしなしごと]

弔問の帰りに、いつも決まって思うこと。
なぜ、塩が託されるのか。

塩を撒くっていうのは、ロクでもないものが入ってこないようにするためのおまじない・・・と理解している。

人が死んで、その心配をしなければならないということの関連性が僕には理解できないのだ。

人が死ぬっていうことは悲しいことではあるけれど、不幸せなことでも、運が悪いことでも、ましてや悪霊のなせる業でも無い。

生きるものの宿命である・・・当たり前のことなのだ。

うちの奥さんは、僕が不祝儀から帰ってきたら、塩を僕に振り掛けないと家に入れない。
一度、それで、玄関先で大げんかしたことがあるのだけど、こればっかりは見えないものを相手にしていることだけに、結論は出ようが無い。

だから、それ以来は、僕は僕の信念を持ちながら、今日もだけど、黙って塩を撒かれて帰宅する。

しかし、自分が死んで・・・必ず死にます僕は・・・家に、塩を撒かれているのを見たら、悲しいだろうけど、まぁそこは僕にはどうしようもないので、そこは残された人たちの裁量にまかせるしかないのもわかっている。

その時は、苦笑いしながら、塩を舐め舐め、家に入ることにしよう。
その時、僕が、どんな姿になっているのかはわからないけれど。



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感