合掌

1日の東京は、前の日から警戒が呼びかけられていたように早朝にかけて嵐が凄かったらしい。
凄かったらしいというのは・・・そのひどい嵐の頃には、まだ眠っていて、その風の音やら雨音に全く気がとまらなかったからである。


ニャニャスケ娘の投稿は、その嵐の時間を避けて数時間遅れになった。
だから、いつも一緒に家を出ているのが、その日は僕だけ先に出ることに。

でも、外は風はおろか雨も降っていなかった。
会社についたら、空は青く、風なんて、いつもより穏やか。

1日には、屋外で会社の行事が予定されていたため、前の日から其の天候が随分気にされていたのだけど、其の心配は無いものと確信できた。



1日の会社行事というのは・・・
1年の間に亡くなった、我が社に勤務していた人たちを金属の板に名前を刻んで、慰霊の碑の中に納めるという儀式である。
1日でも我が社に社員として在籍していた人なら、亡くなった時にその銘板を作成し碑に納めている。

こっちの社屋に移ってきて数年経って、その碑が出来て、以来毎年行われている。

行事が行われているのは社内報や人の話で知ってはいたけれど、実際にその行事に関わるのは、総務に異動してきた今年が初めて。3月1日に、この行事が行われるのは、開局の記念日だからである。

綺麗に並べられた、今回納められる銘板には、開局に携わっていらっしゃったであろう名前も人となりも知らぬ方から、知っている・・・のみならず一緒に働いたことのある方のお名前も。
いずれ自分の名前も、こんな風に刻まれて、この中に納まるのかななんて、漠然と思いながら、傍で黙祷をした。