民の声を聞くといえば耳障りは良いが

「縦割り１１０番」に続いて「デジタル改革アイデアボックス」だそうな。


改革のために広く国民の意見を募集する・・・といえば、江戸幕府の名君と称される徳川吉宗公の「目安箱」を思わせる。


でも、政府が改革をすると公言するからには、それは、改革のタネを民から募ると言うのは、ちょっと猟犬が違うのではないかと思う。


それより先に、どんな改革をするのか、政府のビジョンを示すのが先だろう。
それもしないで、縦割り行政の問題点を公募、デジタル化推進の意見を公募とは何なのか。早い話が、政府にはアイディアが無いと言うことではないか。


それで、目下、明けても暮れても取り沙汰されているのが「ハンコの廃止」だ。


こんなのは実に些末なことで、デジタルの改革をすすめたうえで、だったら、ハンコは必要無いという判断になれば、その時は石にすればいいだけのことである。


結局、この内閣は、ノーアイディア。
総理大臣のいう改革はハリボテだという批判をされてもいたしかたあるまい。