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空から故郷を見てみよう [ふるさと]

きのうの続きと言えば続き。。。
故郷の地形を空から眺めてみましょう。


故郷の空.png
岡山市の南部になります


真ん中にある海が「児島湾」です。
その周りに広がっている平野が主に其の児島湾を干拓してできた農地です。


下のほうに山が見えますが、それは「児島半島」です。
文字通り陸続きの半島ですが、その干拓で陸続きになったもので、その前は島だったとか。
児島半島にある山はいくつかありますが、一番高いのが金甲山(きんこうざん)です。
一番高いので、このあたりの学校の校歌にも度々登場します。僕の場合は、小学校から中学校・高校まで、この山が校歌に登場しました。一番高いので、岡山の放送局の送信所も集中していて、山頂に沢山のアンテナが立っているのが特徴的です。


img3483_top.jpg
右の山が金甲山です・・・アンテナ立っているでしょう山の頂に


高い高いと言ってきましたが、標高はたかだか402mです。東京タワーよりは高いけどスカイツリーよりは低い・・・スカイツリーの上にある展望台「天望回廊」は450m地点ですからね。それでも、このあたりでは最も高い山なんです・・・それくらい平野が広がっているということ。


その児島湾・・・中ほど少し左に湾をタテに一本の線が入っているのが見えるでしょう。
これは橋ではなく湾を左右に分けている堤防なのです。湾を締め切っているので文字通り「締切堤防」といいます。そして、締切堤防を境に右側が児島湾、左側は「児島湖」という淡水の湖です。地元の人は児島湖と言わず「淡水湖」ということが多いです。
淡水湖は干拓地の農業に資するための水源となっているほか、低地ゆえの水害を防ぐ効果もあります。締切堤防のおかげで、水門の開け閉めで淡水湖の水量を調節できるので水位は海側より低くなっています。


僕は、この締切堤防から児島湖を見た景色が好きで、自転車でこの締切堤防まで来て、その景色をよく眺めていました。小学生の頃もそうですが高校になっても、そして岡山を出ると決まったときにも自転車を走らせました。
また、児島湖には3本の川が流れ込んでいます。その河口・・・川が湖に流れ込むあたりの景色も好きで、やはり自転車で行っては眺めたり、そのあたりの地形を自転車を川沿いや湖沿いに走らせることで感じたり。


特に児島湖に顕著ですが、干拓で作った土地なので、地形が直線的なところが随所にあります。また曲線が形作られているところは、なぜ干拓の際に、この地形を残したのだろうなんて考えてみたりして。とにかくそれらを眺めるのが好きだったのです。


それを眺めることで、海を陸地にするという、先人の苦労というか情熱を感じられるから・・・
干拓で土地を広げたといえばオランダが有名でオランダの人は「世界は神が作ったが、オランダはオランダ人が作った」と自らの国を誇るそうです。
これに倣えば「我が故郷も我が故郷の人が作った」と私も胸を張りたくなります。


故郷は、いま米作のあとに植えられた麦が育って、まもなく麦秋と言われるように、田んぼが金色に輝く美しい季節となります。それが終わって麦が刈り取られれば、いよいよ田んぼに水が入り、田植えが一斉に始まって、金色から稲の苗の緑色に変わります。それも美しい。


とにかく、年中美しき、我が故郷なのです。



こんなことを書いていたら、つい先日、帰郷したばかりなのに、また帰りたくなりました。





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