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声援の風景 [ニュース]

ここのところは、来年度の税制改正についての取材に明け暮れております。
去年に続いて二度目の経験。

自由民主党の税制調査会という機関で改正案について議論をするのがこの時期なのです。
この一連の動きの中では有名な光景があります。
議論が佳境になって最高潮に達しはじめると、会議が開かれる部屋の前に、私たち記者では無く、記者の数を大きく上回る、なにやらプラカードのようなものをもった人たちが溢るのです。
なかにはおそろいの法被をまとっていたりもする。

いろんな産業の団体の人たちです。
自分たちの産業に有利な税制の優遇を勝ち取る、あるいは守るため、会議に入っていく議員の皆さんに大きな声で「お願いします」とアピールする人、その請願が書かれたビラを渡す人、さながら入学式時期の大学のサークル勧誘みたいな。

こういうのロビー活動って言うんでしょうね。
税制優遇って、国力の成長につながる産業の振興や私たちの生活を豊かにするために設けられる制度だと私は思っております。なので、必要ならば政治家の皆さんは維持するという判断をされるでしょうし、もはや不要という証拠(エビデンスと最近ではよく言います)があれば廃するでしょう。それなりの理由が無ければ、決められた税金は払うのがスジですから。

それが、こういうロビー活動の姿を目の前にすると、そんな日本国の利益のための税制優遇が、いつの間にか、その業界のためだけのものになっていなければ良いのだけどという懸念の気持ちを抱かずにはいられないのでした。






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